1996年に発売された「EAR 834L」は、グラミー賞を受賞するなど、すでに世界的に確固たる評価を確立していたマスターレコーディングエンジニア、ティム・デ・パラヴィチーニのプロフェッショナルクオリティを取り入れたラインアンプとして登場し、瞬く間に世界的なベストセラーとなりました。

それ以来、パラヴィチーニのプロフェッショナルで高品質なサウンドを比較的容易に既存のシステムに組み込むことができるという優れたコストパフォーマンスが話題となり、今日でも世界中で愛されるラインアンプとして君臨しています。

834Lは、EARの愛好家や一般のオーディオファンがプロフェッショナルクオリティを楽しめるように設計され、アナログでもデジタルでも、どのようなハイエンドシステムにも対応します。

5つのライン入力とテープモニター回路を備え、合計で6つの入力を持ち、高品質なボリュームコントロールも搭載しています。すべての入力はセレクタースイッチと同じ回路基板に配置されており、音質の劣化を防ぐために、電気回路設計は最短かつ最小限のデバイスに抑えられています。

3本のデュアルトライオードを使用し、プロフェッショナル仕様の「パラヴィチーニ回路」に配置されています。

電源には独自の構成が採用されており、高品質なトロイダルトランスがダブルDC電力を供給し、ヒーターに低電圧を、アノードに高電圧を送ります。特にプリアンプでは、高低両方の電圧供給が純粋なDC電力であること、またAC電源の不安定な波形の影響を受けないことが重要です。

トランジスタ式でも真空管式でも、どのパワーアンプにも十分な出力を持ち、長いインターコネクトケーブルにも対応するドライブ力があります。デラックスバージョンでは2つの出力を持ち、バイアンプシステムを楽しむことも可能です。

パラヴィチーニ／EARサウンドに欠かせないこれらの設計は、スピーカー全体に散りばめられており、奥行き、広がり、高さを感じさせるトップ、太くありながらクリーンでクリアな中域、そして自然でありながら力強い低域のボイシングが、美しく絵画的なサウンドステージを生み出します。このサウンドステージは目の前に広がり、音楽の深い感動に没入させてくれます。

このコンパクトな「EAR 834L」が、あなたの新しい音楽生活の基盤となることを願っています。